内祝いのメッセージカード・お礼状を効率よく作るには?【文例・マナー・書き方講座】
「内祝いのお礼にはどんなメッセージを送ればいいの?」
「相手に失礼がないよう、きちんと感謝の気持ちを伝えたい!」
内祝いに送るお礼のメッセージでお悩みの皆さんこんにちは、お礼状や挨拶状を書き続けて5年、うちプラ編集部の岸由里子です。
お礼や挨拶のメッセージは人によって伝える内容が変わる上に、マナーや礼儀がかかせないもの。しかもそれが内祝いともなれば、送る人数が多くて商品の準備だけでも一苦労ですよね。
「相手にきちんとしたお礼のメッセージを送りたいけど、一人一人にかける時間がない!」
そんなあなたに朗報です!今回はお礼状作りのプロでもあるわたくしが、内祝いのマナーを抑えた上で効率よく文章を考える方法を伝授いたします!
今回は、
- 内祝いでメッセージ贈るときの礼儀とマナー
- 内祝いのメッセージで伝えるべき内容とは?
- 内祝いを効率よく準備するための方法
この3点を紹介していきます!このポイントさえ抑えれば、効率よく内祝いの準備を進められる上に、相手との関係もよくなることまちがいなしですよ◎
「はじめての内祝いを成功させたい!」という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
内祝いメッセージの例文を早く確認したい人はこちらへ
▶結婚内祝いで伝えるべきポイントと文例
▶出産内祝いで伝えるべきポイントと文例
結婚内祝いはメッセージの例文多めでお送りしています。
「とにかく参考になる例文をたくさんみたい!」という人は両方の例文をみてみてくださいね。
このページの目次
相手との関係を深める「礼儀」と「マナー」
はじめての結婚、はじめての出産。なんでもはじめてのことは不慣れなもの。でもだからこそ、礼儀やマナーはしっかりおさえておく必要がありますよね。
ここで内祝いのルールを知って、相手との関係をより良いものにしていきましょう!
お祝いが届いたら…まずは電話でお礼をするのがキホン!
お祝いをもらったときのお返しは1ヶ月以内が基本ですが、まずは「お礼の電話」から!
送り主は送った品物がきちんと届いているか、気に入ってもらえたか…と不安でいっぱいです。それが遠い親戚や長い間会っていない友人なら尚更のことですよね。
贈る側に立つとなかなか意識しにくいかもしれませんが、あなたが逆の立場でもきっと同じことを感じるはずです。お祝いをしたあとになんの連絡もなく、内祝いだけが送り返されてきたら「贈ったからとりあえず返されたのかな」とモヤモヤしていまいますよね。
人数が多いと対応が大変かもしれませんが、相手との関係をよりよいものにするためにもお礼の電話は必ず行いましょう。(商品到着の当日〜翌日を目安にお礼状を送付でもOK)
内祝いのメッセージには「お返し感」を出さない
内祝いはお祝いに対する感謝の気持ちを表すものです。さきほどもお話したとおり、「頂いたのでお返しします」というメッセージは絶対に使わないようにしましょう。
お返しという表現は避けて、「感謝の気持ち」を伝えることを意識してくださいね!
内祝いにふさわしくないNGワードとは?
内祝いのメッセージをつくるときに注意したいのがNGワードです。
お祝いやお礼を意味するメッセージにマイナスのイメージを連想させる言葉はNG。
不吉な印象を与える「忌み言葉」や、何度もくり返すことを連想させる「重ね言葉」もつかわないようにしましょう。重ね言葉は意識しないところで使いがちなので、注意しましょう
忌み言葉 (離別を指すもの) |
重ね言葉 (繰り返し起こること、出戻りを暗示するもの) |
---|---|
別れる、離れる、切る、壊れる、破る、終わる、 帰る、返す、戻る、四(苦)、八(苦)、etc |
再び、次々、返す返す、いろいろ、いよいよ、 わざわざ、くれぐれ、たびたび、etc |
忌み言葉をチェックできる便利ツール
▶忌み言葉チェッカー
お礼状・メッセージカードに付ける「熨斗」のルール
いざ、お礼状・メッセージカードを贈ろう!というとき、お祝い事にかかせないのが熨斗(のし)ですよね。
内祝いに熨斗をつけるのはなんとなくイメージがつくかもしれませんが、最近ではお礼状やメッセージカードにも熨斗をつけるのが主流になっているんですよ!
熨斗をつける際にポイントとなるのが、水引と呼ばれる縛り紐の結び方です。結婚や出産などのイベントによって結び方が異なるので、まちがえないように注意しましょう!
・結び切り【結婚・病気見舞いなど】
片方の水引を引いてもほどけず、かんたんに結び直すことができない結び方。一度結んだら解けないという意味から繰り返さないことがよしとされるお祝い事で使われる。
・蝶結び【出産・お礼・挨拶・記念行事など】
片方の水引を引くとかんたんにほどけて、かんたんに結び直すことができる。何度繰り返してもよいお祝い事で使われる。
熨斗のマナーについて詳しく知りたい人はこちらへ!
内祝いには「挨拶状」が必須!お礼状・メッセージカードのどちらかをつけよう
「内祝いにはお礼状がないとマナー違反なの?」
内祝いでメッセージカードを贈ろうと考えている人の中には、目上の方にメッセージカードでお礼を伝えるのは失礼ではないかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
- 手渡しでもお礼状が必要なの?
- お礼状は直筆じゃないと失礼にあたる?
- 目上の人にメッセージカードだけは失礼?
そんなお礼状・メッセージカードにまつわる問いにお答えしていきます!
「お礼の挨拶」があればメッセージカードでも問題なし!
目上の方に贈る内祝いにはお礼状をつけないといけないと思いがちですが、お礼状・メッセージカードはどちらか一方があればOK!
何度もくりかえし言うようですが、内祝いはお礼の気持ちを伝えるためのもの。
じつは直筆のお礼状でないと失礼、メッセージカードだけではマナー違反、という決まりはないのです。
しかし、人によっては手書きでないメッセージを残念に思う人がいることも忘れてはいけませんよ!
パソコンやインターネットに触れる機会の少ない年配の方は特に「お礼状は手書きで当然!」と考える人が多いかもしれません。
いろいろな考え方があるからこそ、目上の方にはお礼状をつけたほうが「気持ち」として伝わりやすく、マナーの認識ちがいによって起こる誤解も生まれにくいといえるでしょう。
内祝いのメッセージは相手への気遣いをもって対応を考えることが重要です。
相手との関係によって対応を変えて、その人にとってベストな対応を心がけましょう!
書く内容に迷わない!お礼状・メッセージカードで伝えるべき項目
「内祝いのメッセージって何をかけばいいの?」
「あれもこれも伝えたいけど、文章がまとまらない!」
文章や手紙を書くとき、伝えたいことがたくさんあって文章がうまくまとまらなかったり、書き終わった後に何度も書き直したという経験はありませんか?
わたしはそういったことがよくあります。(編集部員なのにね・・・)
一人に向けて書く手紙なら何度書き直してもいいかもしれませんが、内祝いのお礼状を何度も書き直す余裕はありませんよね。そこで役に立つのが、伝えるべきポイントを抑えて内容をアレンジするという方法です。
いちから文章をひねり出そうとすると文章を整理するの時間がかかるので、時間をロスしがちですが、書く内容とポイントを抑えておけば、簡単にメッセージをつくることができます!
それではさっそく「お礼の挨拶文」を組み立てる順番を説明していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
「お礼の挨拶文」を組み立てる順番を知ろう!
たくさんの人にメッセージを送るなら、ある程度の型に沿って文章を書くのが効率的です。
「お礼状に書く内容がうまく思い浮かばない!」
「例文の丸パクリじゃなく、自分の言葉で感謝を伝えたい!」
そんなあなたは、この順番で文章を書き進めてみてください!
①お祝いに対する「感謝の気持ち」を伝える文章
②近況報告(出産なら子供の紹介、結婚なら今後の抱負)
③自分が贈る品について一言
④これからの支援をお願いする一文/相手の健康や活躍を願う一文
結婚や出産などの行事によって変わるのは②の近況報告の部分、相手によって変えるべきなのが③の部分です。
この流れで文章を考えれば自然な流れでメッセージをつくることができますよ!
次の章からは、この4つの構成を元にして出産内祝いでのポイント・結婚内祝いでのポイントと文例を紹介していきます。
「文章の構成だけじゃイメージがつかみにくい!」という人は、ぜひ参考にしてくださいね♪
結婚内祝いで伝えるべきポイントと文例
結婚内祝いは出産内祝いに比べてマナーや礼儀が問われるものです。
出産の内祝いは内輪でのお祝いになることがほとんどですが、結婚の場合は相手の親族との初めのコンタクトになる上に、会社の上司など、目上の人とのやり取りが多くなります。
結婚内祝いは例文多めでお伝えしていきますので、出産内祝いのメッセージの参考にもお役立てくださいね♪
結婚内祝いで伝えるべきポイント
①お祝いへのお礼・感謝
②近況報告(将来への抱負、どんな家庭にしていきたいか)
③自分が贈る品について一言
④今後のお付き合いをお願いする一文/相手への気遣い
⑤旧姓の氏名、住所、連絡先
定型文
例)この度は私達の結婚をご祝福いただき、ありがとうございました。
例)これからは2人で力をあわせて、笑顔あふれる家庭をつくっていきたいと思います。
例)ささやかではございますが、お礼のしるしに心ばかりの品をお送りいたします。
例)今度とも、どうぞよろしくお願いいたします。
目上の人へ
例)この度は私達の結婚に温かなお祝いをいただき、ありがとうございました。
例)今後は頂きましたご祝辞を胸に、2人で温かな家庭を築いてまいります。
例)ささやかではございますが、お礼のしるしに心ばかりの品をお送りいたします。
例)未熟な私達ですが、今後ともご指導いただけますようお願い申し上げます。
親しい友人へ
例)心のこもったお祝いをありがとう!
例)週末はいつも頂いたペアグラスで主人の好きなワインを飲んでいます。私達のために選んでくれたことが伝わって本当に嬉しかったです。大切にしますね。
例)ささやかですが、お礼の品を送ります。
例)これからもどうぞよろしくお願いします。
出産内祝いで伝えるべきポイントと文例
出産内祝いで伝えるべきポイント
①お祝いへのお礼・感謝
②近況報告(赤ちゃんの誕生日、名前と読み方、名前の由来、性別/赤ちゃんが誕生した後の家庭の様子など)
③自分が贈る品について一言
④今後のお付き合いをお願いする一文/相手への気遣い
出産内祝いの例文
例)この度は心温まるお祝いをいただきまして、ありがとうございました。
例)おかげさまで母子ともに元気に過ごしております。
例)ささやかながら、お礼のしるしに心ばかりの品をお送りいたします。
例)今度とも、親子ともどもどうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「はじめての内祝いを成功させるマナーと、効率のいいメッセージの作り方」を紹介しました。
内祝いのメッセージを作るときは、お返しではなくお礼というスタンスを忘れないことが重要です。お祝いにふさわしくないとされる「忌み言葉」「重ね言葉」をつかわないようにしてくださいね!
そして、お礼のメッセージをつくるときに伝えるべき4点はこちら。
- お祝いへのお礼
- 近況報告
- 自分が贈る品について
- 今後のお付き合いを願う一文
(※結婚祝いの挨拶状には、旧姓の氏名と住所、連絡先を忘れずに!)
この順番に沿って文章を考えればお礼状に書く内容を短縮できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事が、内祝いに対する不安を解消するためのお役に立てればうれしいです。
以上、内祝いプラス編集部の岸由里子でした!またの機会にお会いしましょう!
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