【図解あり】結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の熨斗の書き方とマナー
もともとは、長寿の意味をもつ鮑(あわび)を長く長く押しのばして作られていたという熨斗(のし)。
とても縁起が良いことから、慶事の贈り物には必須とされています。
ですが、熨斗のパターンも一つではありません。様々な用途に応じて、正しい書き方があるんです。
今回は、結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の熨斗の書き方についてご紹介していきます。
このページの目次
そもそも、熨斗って必ず必要?
必ずしも「熨斗なしで贈るのは失礼!」ということはありませんが、結婚内祝いには熨斗をつけるというのが一般的なマナーです。
結婚内祝いの熨斗には、「丁寧に贈り物を贈る」という意味のほか、「新姓のお披露目」の意味も込められています。
もしも、お相手からのお祝いが熨斗のついていないカジュアルスタイルだったとしても、こちら側は熨斗をつけて送ったほうがよいでしょう。
ただ、連名のお祝いなどのお返しで500円〜1,000円のちょっとしたギフトになってくると、熨斗がつけにくいこともあるわよね。
そういった場合は、熨斗がなくてもきちんと綺麗にラッピングさえしてあれば十分に気持ちは伝わると思うわ。
結婚内祝いの熨斗(のし)のマナー
結婚内祝いの熨斗については、以下の3つのマナーをしっかりおさえておきましょう。
- 熨斗の選び方
- 表書きの書き方
- 「内のし」と「外のし」の使い分け
熨斗の選び方
結婚内祝いの熨斗紙は、「紅白の結び切り」のものを選びましょう。
お中元やお歳暮などでよく見るため、「花結び(蝶々結び)」の熨斗のほうが馴染みがあるかもしれませんが、結婚に関する熨斗は違います。
結婚は一度きりでいいお祝いごととされているので、「一度結んだら解けない」という意味で結び切りを使います。
水引は、5本の倍数で紅白10本の二重陽結びのものを使うのが、婚礼関係では基本です。
でも……「品物が小さくて、熨斗ばかり目立ってしまうかもしれない」「ささやかな金額の品物を贈りたい」というときは、7本の水引を使っても良いでしょう。
紅白10本の水引は、「新郎新婦とその両家が互いに手を結びあった姿を表している」とされているのよ。素敵ね。
表書きの書き方
表書きは水引の上に「内祝」などの名目を書き、水引の下に送り主の名前を書きます。
宛名を連名で書く場合は新郎の姓名を中央に、新婦の名前のみをその左に書きましょう。
「内のし」と「外のし」について
「内のし」と「外のし」とは、包装紙に対してのしが外側にあるのか?内側にあるのか?ということを表します。
内のし‥(内側)品物→のし紙→包装紙(外側)の順番。内祝いで一般的なのはこちら。
外のし‥(内側)品物→包装紙→のし紙(外側)の順番。一目で名目と送り主がわかる。
内祝いで一般的なのは、控えめだとされている内のしなので、もし迷ったときは内のしにしておくと良いでしょう。
内のしなら、郵送したときにのしが汚れてしまう心配も少なくなります。
もし直接品物を持参するなら、ひと目で内祝いの贈り物だとわかる外のしを選んでも良いわ。その場合は贈り物が汚れてしまわないように、手提げ袋に入れるか風呂敷で包んで持って行きましょう。
ちなみに……お渡しするときは風呂敷や手提げ袋から出して渡すのがマナーよ!
結婚内祝いの熨斗に関するQ&A
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結婚後も旧姓で仕事などをする場合、熨斗に記載する名前は旧姓?新姓?
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熨斗には新姓を記載しましょう。
結婚後は新姓のほうが正式なお名前となります。熨斗には新姓を記載しましょう。
もし、「旧姓で書いていないとわからないかもしれない……」と不安な場合は、以下のような手段で旧姓をお相手にわかるような形で記載するのがよいでしょう。
- お手紙(メッセージカード)に旧姓を記載する
- 配達伝票に旧姓を記載する
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名前なしの熨斗は失礼にあたる?
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マナー違反ではありませんが、記載したほうがより丁寧で安心です
内祝いに名前のない熨斗(無地のし)を使うこと自体は決してマナー違反ではありません。
無地のしは「大げさにしたくない、ほんの気持ちのギフト」に付けられるものですので、ささやかな気持ちを贈る内祝いに使うこと自体はおかしいことではないのです。
ですが前述したように、結婚内祝いにつける熨斗には「新姓のお披露目」の意味も込められています。
また、お相手目線で考えると、贈り物が贈られてきてすぐに名前がわからないと戸惑ってしまうこともあるでしょう。
というわけで、郵送の場合は特に、きちんと姓名を記載した熨斗をつけることをおすすめします。
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